最近「日本の地域活性化」に絡み、香港(日本の外)にいるからできる事を中心に動いている。
国内では「地域活性化」関連といえば農業、観光、特産物のブランド化、教育プログラムから水産物養殖事業、新卒者インターンプログラムや街を丸ごとブランド化、サボテン事業、街をあげての塩製造事業など色々色々で、それぞれ「そうそう、それ、活用しようよ!」というものから「へぇ~、そんなアイデアもあったっんだ、なるほどね」という面白そうなものまであり、ますます「やっぱり、日本って面白いんじゃん!」などと改めて思って見たり聞いたりしています。
一方、香港に拠点をおいている我々はというと「日本の地域活性化」に絡むというと、現実的には(日本からみた)インバウンドビジネス関連、観光客誘致、香港を拠点としたセールスレップという動きが中心となってくるのですね。
で、訪日外客数なども気になるのであります。
先日、観光庁が「観光立国推進基本計画」を見直す事を発表しましたね。
2007年に策定された現行は2010年度末で主要項目いずれも未達。基本計画自体は毎年度点検を行うとともに、おおむね3年後をめどに見直しなどとされていたので、その関係で今回の見直しとなるのでしょう。2月25日のトラベルニュースによると、6月ごろには閣議決定を経て通常国会への提出を目指すとの事ですが、計画期間を5年とし2017年の目標達成を掲げるようです。
観光国ニッポン!
おおいに賛成です。
日本って、日本に住んでる人が思う以上に素晴らしい資源いっぱいあります。
「やっぱり、いいわぁ~、ニッポン!」って思わせるもの、いっぱいあります。
私個人が思うには国内旅行客でも海外からの旅行客でもどちらでもいいと思うのです。
結果、地域が元気になって「さあ、明日もいっちょ、がんばりますかっ!」って一人でも多くの人が思えるようになれば、それがいいと思うのですね。
外国からの旅行客を迎えるにあっての現場のジレンマも凄くよくわかりますので、その辺は別の機会に書くとして、すでに前置きが長くなりすぎるくらい、長くなってはおりますが、今日は訪日外国人数に関する事をちょっとだけ。
日本政府観光局(JNTO)企画部から発表された2011年2月24日付けの1月の推定訪日外客数を見ていて、ふと思った事があります。
これね、22年度の数字と23年度の数字、そして伸び率という欄でまとまっているのですが、ターゲット数も記載したらいいのではないでしょうか。各月の計画数、目標数。今月は何人迎える計画(目標)だったのに対し、結果どうだったのか。ターゲットに対して達成できたのか、未達だったのか。
きっと、どこかには目標値などもあるのでしょうが、この表の中に既に入っていると非常にわかりやすくていいのになぁ~と思います。この統計表自体は旅行関係者の多くの人が目にすると思うので、1人ひとり、各企業、各自治体が「現実を見る」という部分で多いに刺激になると思うのは私だけでしょうか。
国レベルの計画値を毎月確認して、対策を練るというような事を一般企業レベルや個人レベルが月ごとに行えるかといったら、それはなかなかそういう事までできる時間的にゆとりのある人っていないと思うのですね。でも、やはり多くの予算が組まれている以上、ターゲットに対する全体的な数字っていうのは早い段階で関係者一人一人がざくっとでも把握しといた方がいいのではないかと思うのです。
3年計画、5カ年計画もあっていいと思うし、多くの予算もありがたい事です、もちろん!!
でも現場の人間にとってはもう少しわかりやすい目標と結果があった方が動きやすいし「これなら、みんなでがんばってみようよ!」という気持ちも生まれやすいのではないかなぁ~。
「2017年度末に多くの観光客から”大変満足した”というコメントをたくさんもらえるように!」という目標を2011年3月の今、国から言われても、何だか目標が大きすぎるというか抽象的すぎるというか、「ああ、そうなの、まぁ、がんばりやぁ~」ってな事しか思えない気がする。
最終的なゴールを目指すには、細かな具体的なターゲットをつくってそれを着実にアチーブしていくという地道な作業って必要だと思うのですね、何事にも。達成できたら喜びも大きいし、モチベーションにも繋がるし、未達であったならばそれを早急にカバーできる方法を考えなければならないし、早い段階で知った方が挽回できる可能性も大きいと思うのです。
そんなこんなで日本の外から自由気まま勝手な事を言っていますが、何かしら理由があって今の形となっているのだろうとは思います。きっと、一般庶民にはわからない、色々な事を検討された結果なのだと思うのです。
ただ!!
内輪で伸び率を喜び合うとか、未達だったのはどこそこの都市からの直行便がなくなったからとか、そういう事を言っている場合では、もはやない!!ところまで、日本経済きていると思います。
えっ?私、大げさすぎますか?