最低賃金法に揺れる香港です。
一部の人の最低賃金が確約されるその陰で、失業する人たちも多い。
こうなる事は分かっていたというものの、実際にジワジアじわじわ表面化しています。
ごくごく身近な部分でショックな動きがありました。
「東京麺飽」の倒産。
たまたま我が家の近くにあったこのパン屋、独自店舗だとばかり思っていましたが香港ポストemail版記事によるとウェルカム内などで展開していた30店舗を持つ大手チェーンだったのですね、全く知りませんでした。
ここのアンパン(HK$5.5くらい)とあんドーナツ(HK$3くらい)は、一昔前の日本のそれを思い出させる本当に懐かしい味で、このあんドーナツを時々楽しむのが、超地域密着型生活を送っている私の生活の中でほぼ唯一日本的な楽しみでり、贅沢だったのですが、ホント、残念です。スタッフの人たちも気持ちよくがんばっているいいお店だったのに。。。
「東京麺飽」の倒産は最低賃金法の影響かどうかは今のところははっきりしていないようですが、それでなくても材料費、特に粉類、油類が凄まじく上がっている現在、パン屋さんはどこも大変で、人件費も含めコストの高騰はもちろん倒産の大きな大きな原因の1つとなりますね。
今回の最低賃金法の影響で失業に追い込まれた人たち、そしてこれからそうした場面に直面する人たちというのは大体の場合、今日生きる為の現金収入が必要だからこそ働いている場合が多いので、そうした方々がこの最低賃金法によって逆に辛い状況に追い込まれる場合もある事を、特に若い人たちはじっくり考えなければならないのではないかと思います。
そうそう。
逆に今、香港で急激に業績をのばしている業種。それは業務向け食器洗い機関連。
販売、レンタルともに業績アップだそうです。