三寒四温や春一番。何となくパステルカラーな春も近くかもしれないと、
日本にいるとそんな「しんみり」とした素敵な受け取り方もあるのでしょうが、
ああ、ここ香港。
湯たんぽ使った翌日は半袖短パン、そして再びコートに手を伸ばした今朝。
気温の変化もたいがいにせぇ!と思わず叫びたくなる日々。
皆さま、体調など崩されぬようお過ごし下さい。
春と言えば日本ではスタッフがジョインしたり、
社内異動があったりと、何かと新しい出会いもある季節。
始めのうちはバタバタと落ち着いて業務以外のお話しをする機会も
ないかもしれませんが、お互いに少しなれてきた頃、
時間も作れるようになるかもしれませんね。
そんな時、40代以上の人々が
新しいスタッフに対して、結構な確率で言うであろう
「こう見えても自分は昔、若いながら第一線でバリバリ活躍してさ、云々ウンヌンetc.」
あら素敵っ!
昔、第一線でバリバリ活躍していただなんて!
ご自分の事をよくご存知でいらっしゃる。
毎日頑張るおとうさん!
そう、あなたが第一線でバリバリ活躍していたのは、
あなた自身が言っているように、とおい遠い昔の話しなのっ!
「若い頃は世の中をブイブイいわせたもんだよ!」と、
いきがって言ってみた所で「時代はこれよ。」
昭和時代か、平成初期か、そんな遥か昔の話しをしてみても
悲しいかな、共通項があまりないんだから伝わる物も伝わらない。
思い起こせば、カーボン紙を紙に挟み、
パチンパチンと英文タイプを叩くあの緊張感。
最後の一行で打ち間違えた時の、あの悔しさとやるせなさ。
打ち間違える事なく一発OKで書類が作れたその日には
「今日は何かいい事ありそうな、よ・か・ん♬」と
そんな事に一喜一憂していた新人時代。
おねえさん!
あなたが、この春迎える人たちは
彼らが「おぎゃ~」と生まれたときから
1人一台パソコンがあるという我々の時代とは全く異なる時代の人たち。
カラオケ友達になろうとか
飲みニュケーションでどうにかしようとか、
ITスキルを彼らと争い良きライバルになろうとか
まぁ、そういうの受け入れてくれる人であればそれはそれでいいのでしょうが
そうでない人も多くいるのでしょうし、
そういう人には、自分が「よかれ」と勝手に思っている無謀な試みはとっとと諦め
ちょっと離れた所から、見ているのもいいのではないかと、
自分は彼らとそんな風に接する事ができたらいいなと思います。
彼らが立ち止まってしまった時に、止まっている事に気づいてあげる事。
なぜ彼は止まっているのか。
目の前にある信号が赤だから止まっているのか
黄色だから様子をみているのか
青なのに何かの理由で止まっているのか
それとも目的地を見失ってしまったのか。
地図は用意しといたから、あとは自力でどうぞでは
おとうさん!
我々40代、50代の存在価値、なに?