台風に煽られても煽られても、進まねば、進まぬ。
ということで、久しぶりに過去を振り返るシリーズ。
まだまだ2009年の11月。
覚えてる、覚えてる、このクリーニング屋さんでの出来事。
お読みになっている皆様には何のお役にも立てそうもない
何てことない、香港の日常のお話。
クリーニングの控えがないっ!!
2009年11月5日(木)香港、晴れ。夜9時の気温23度。湿度71%
もう11月です。つい最近くらぁ~い感じで、新しい年が始まったと思ったのにもう、
街中はクリスマスめいてきましたね。タイムズスクエアの前やセントラル辺りでは
常にタクシーを待つ行列。
あの、くら~い感じは、どこに行ってしまったんでしょうか?
でも、まぁ、1年なんて、あっという間ですね。
30年前の1年と今の1年が同じ「1年という時間」なんて、むごすぎる。
年を重ねるほどに1年が速く感じるのは、人は「1年」という単位を
自分が生きてきた時間を軸に考えるかららしい。
例えば40歳の人にとって今年の1年は「1/40」だけど
6歳の子供にとっての1年は「1/6」という時間的解釈らしい。
だから、やはり、来年の今頃は「今年は去年より1年が速く感じたなぁ。」と
独り言を言っています、きっと。
さて。
この数日寒かったので、階下のクリーニング屋さんに数ヶ月預けっぱなしの
毛布を取りに行ってきた。 お金の保管は苦手ですが、その他の保管に関しては
結構自信のあった私ではありますが、クリーニングの控えをなくしてしまった。
日本出張の際「そうだ、クリーニングは出張と関係ないし。。。」と考えながら
財布から出したのは覚えている。でも、どこにおいたのか、さっぱり思い出せない。
羽毛掛け布団1枚分の控えはあったのですが、毛布分2枚分がどこを探しても。
ない。。。
つらい。。。
しかも、半年はとおに過ぎてるし、クリーニング屋さんに行ったところで
毛布、みつかるかしらぁ?なんて、結構悲観的に行ってみた。
まずは見つかった羽毛布団分控えをおばちゃんに渡す。
「おばちゃん、なんで、洋服のとこ、チェックしてるんだろう?
洋服じゃ、ないし。。。」 と思いながら見ていた私。
と、おばちゃん出してきたのは、私自身がすっかり忘れていたコートでした。
(↑↑↑保管、整理整頓全然だめじゃん?私)
「え~~~!これは、コート分だったのぉ~?」と思わず声をあげてしまった。
(←なくした控えがこのコート分だったらこのコートの存在、すっかり忘れてたかも。
よかったぁ。と、影の声)
ということは、毛布も羽毛掛け布団分も控えはどこかで一緒なんだ、きっと。
でも、クリーニングに出す時は別々に出したし。
と、正直に、これまでの流れを記憶をたどりたどり、
それぞれの色やら柄やらをおばちゃんに説明。
おばちゃん、控えのノートを見てくれたり一生懸命。
でも、見つかりません。
と、いうことで、
「ちょっとさぁ、こっち入って探してみてぇ。」と
我家のように預けっぱなしな人たちの荷の山を指すおばちゃん。
「その言葉待ってましたよぉ~。」とばかりに相方さんと私、
その山の中、探す探す。
・・・ 探す、探す、探す。。。
・・・ ない。。。
ないよぉ~と私、ほぼ泣きべそ(←いつもは強気なくせに、こんな時は何故か弱虫)
で、おばちゃん、突然、
「ちょっとぉ、これかい?」
と持ってきた。
「そう!そう!それです!それです!!もう一枚は水色で花柄で、
もっと薄いの。この毛布より後に持ってきたのぉ~。」と泣きつく私。
毛布が見つかったのでその日にちから後の記録をたどり
あっという間に掛け布団見つけてくれたおばちゃん。
もう、感動的でした。
今日からあったかくして眠れます。(←もう、暑さ戻ってるし)
半年以上も倉庫代わりにし、控えも無くした私たちに
文句の一つも言わず対応してくれたおばちゃん。
PCで管理しているわけでもないのに、これ一種の職人芸也。