ホンハム街市。
一時期より少なくなったとはいえ、日本人の方々にも人気の高い住居地区
Whampoa Garden（黃埔花園）からほど近い街市の熟食中心。
熟食中心の中では、日本の方にも遭遇する機会が多い熟食中心の１つ。
この日は文記。
以前は両合を利用する事も多かったけど、最近はもっぱら文記が多いかな。
ホンハム街市といえば、郊外に出なくても気軽に海鮮が楽しめると
海鮮料理を目当てに来店する人も少なくない、
いや、むしろ、どちらかというとそれが一般的かしら。
しかしながら、漁師町に住んでいるワタクシ達がホンハム街市で
海鮮料理を楽しむということはあまりなく、
取りあえず、ビール。
なんてったって、こちらのお店。
本来６時から開店なんだけど、６時少し前にお伺いしても
座らせてくれますの。
土曜の夕方、夕ご飯にはまだ早いけど、
明日は日曜だしハッピーアワーといきますかっ？という気分でも
巷のBARは土曜にハッピーアワーを設けていないというのが殆どでございましょ。
そんな中、お料理のオーダー自体は６時からだけど、
座らせてくれてビールを飲ませてくれるだけでもありがたい。
で、ナニナニ、こちらのお店はハッピーアワーがありますの？
と思いますでしょ。
世の中のBAR料金に比べたら、もともとハッピーアワー的料金だもの
いいんです、それで。
豉油皇鵝腸（ガチョウの腸の炒め物）
どこに行ってもこれ食べてますわね。
小棠菜（すり身のおつまみ）
イカや蝦のすり身とみじん切り青菜を合わせて揚げたおつまみ。
昔からのメニューの１つだけれど、手間がかかる為
これを出せるお店は年々少なくなってきているので
このメニューがある時には大体頼むかな。
と、ワタクシたちがこの２品で食事を終えるはずはないのですが、
多分、さらなるおつまみ盛り合わせなどを頼んだと思われ。
ところで、この日、
少し離れたお隣に日本人らしきお二人がお食事されていましたの。
蝦の茹でたのとか、シャコとかお召し上がりだったのですね。
やっぱり海鮮ですよね、折角だもの。
あのお二人、日本人かな？
お一人は香港住みで、もうお一人は日本からかね？
でも、お友達の間柄って感じじゃなさそうよね、
駐在員2番手が日本の関係者の奥さんのお食事アテンド中って感じかね？
駐在員１番手はチムの高級店辺でつき合わされてるんじゃないの？
いや、でも、日本の関係者の奥さんってことないか。
街市だもの何かのオフ会かね、やっぱり。
ああ、あれじゃない？
お食事お付き合い下さい、トラベルコ系とか？
そんなテキトーな話しをしながらこちらがのらりくらりとやっていると
件のお二人、マイタンですよ。
意図したわけではありませんが視界に入り込んだ
お二人が支払った金額
赤いお札が２枚に20ドル札が数枚（←お二人でよっ！！）
はっ？？？？？
と、言ったわよ、思わず。（←内輪でよ、内輪で）
お二人とも「安いよね、安いよねぇ〜」とお互いに言い合ってはニコニコ顔。
そのニコニコ顔に誘われてか
お店の方もニコニコ顔でお見送り。
お一人はこちらのお店の常連さんだったかもしれないし、
もしかしたらお店の株主かも知れぬ。
いやいや実のところ従業員割引とか
どういったカラクリがあったかはわかりませんが、
お客さまもニコニコ、お店の方もニコニコ
とどのつまり、それが最良の結果ではございませんか。
そんなこんなで、見ていた赤の他人のワタクシ達まで
「きっと彼らの中で香港のイメージもの凄く良くなってるよね」
と、こちらもなんだかニコニコになっちゃって
その後も気持ちよく飲んでたわけですよ。
で、お勘定ですよ、ワタクシ達も。
「むこぉ〜い、まいたぁ〜んっ！！」
キャッシャーに伝票取りに行ったスタッフさんがテーブルに戻ってきて
ワタクシ達に向かって仰るのですよ。
「お勘定、終わってますよっ！！
何方かお知り合いがお支払いになったんじゃないですかねっ？？」
（注釈：↑↑最近は昔と比べ減ったとはいえ偶然居合わせた知り合いが
お勘定を済ますという光景は香港では比較的多い）
イヤイヤイヤイヤイヤ、
ワタシタチ、この辺に知人イマセン、
トモダチなんて、もっとイマセン
と、まるでガイジンさんのようにお伝えしましたよ。
いや、実際、ガイジンなんですけどね。
そこで、一同、見つめ合い、動きが止まり、
ほぼ同時でしたよ
「あ゛゛っ！！！」
と、先ほどお二人がいらしたテーブルを皆が指差したの。
あの２百ドルちょっと、
ウチラの伝票だったんじゃんっ？？
スタッフさんが慌ててキャッシャーに戻り
苦笑いしながらこちらに戻ってきましたよっ！！
この瞬間の嫌な空気といったらね、もうね、表現できないわよ。
苦笑いしながらブラブラさせてるあの伝票、
蝦とかシャコとか、野菜とかビールとか
思う存分お二人が楽しんでいらっしゃったあの内容の伝票が
こちらに回ってきたら、どうしてくれんのよっ？？
なんて斜め方向に構えつつ、
ワタクシの目なんて多分応戦の構えだったと思うわけですよ。
こういうところで、
さよりに勝るとも劣らないワタクシの腹黒さが見え隠れ。
もちろんそこには安心の二百何チャラの数字があったわけでありまして
話しをきいてみると
やはりお隣のテーブルの伝票と間違えご様子。
多分そこにはヤップンヤンtableとかなんとか書いてあったのよね。
あちらにも、こちらにも。
いや、知らんけど。
ということで、ホンハム街市。
以前は渋滞に巻き込まれ行くのが億劫だったこの地区も
地下鉄開通以来、アクセス抜群になりました。
折角の香港だもの海鮮を楽しみたいけどサイクンや流浮山は遠いし
だからといっていつも金山海鮮酒家では飽きるしなとお感じの方
ホンハム街市も、是非に！
