我が相方さん、香港チャラ男。
職業、料理人。
就業年数を重ねるに伴い、包丁を持つ時間よりペンを持つ時間の方が
長くなる場合もある、この職業。
色々な提案に対し、本人曰く
ペン持てるなら、もともと包丁握ってないし。
そんなんだもの、基本、家ではほとんど包丁もペンも握らず
まったり、のんび~り過すのが好きらしい。
そんな香港チャラ男、ときど~き、ホントに時々、
「今日は、自分が作るよ!」と、作ってくれる。
もう、随分前の事だが、とても美味しい鶏料理を作ってくれた。
どうやって作ったのか詳細は分からないが
肉汁たっぷりの鶏肉の下には、柔らかな蒸しキャベツ。
仕事を終えて、帰宅したら、こんなに素敵な夕食が待ってるなんて
ワタクシ、どんだけ幸せ者!と、決して声には出さなかったが
美味しゅういただきました。
翌朝。
いつものようにワタクシ、冷蔵庫を開けると、
ないじゃん。
ないじゃん!
……
ないじゃん!
……
キャベツが丸々1個、ないじゃん!
ワタクシが2,3日かけてゆっくり食べようと思って
買っておいたキャベツがそのまま、ないじゃん。
早速、その晩、香港チャラ男に聞いてみた。
「ねぇ、チャラ男さん、キャベツが一個ないんだけどさ
もしかして、昨日作ってくれた、あの鶏の下にチョコッと
しいてあったあの、キャベツ、まる丸一個使ったの?」
「うん。全部、使ったよ!美味しかったね♪」
いや、そりゃ、確かに美味しかったけどさ。
もうね、ワタクシ、開いた口がふさがらないというか
なんと言うか、一種のショック状態。
主菜の下にチョロッと付録的についてたあの部分に
丸々一個のキャベツを使うとは、もう、事件よ、事件!
ピーマン1個、HK$1値が上ったら買おう買わぬか
イチイチ迷うのがワタクシの現状だというのに
このオトコ、分かっているのだろうか。
☆1つだか、2つだか、知りませんが
優雅に食事をしていいのはお客様であって、
決して自分たちではないのだという事に
はやく気づいて下さい。