昨夜、Deloitteさまの鶴の一声で、本日が最終日となったATV。
地上波放送権ライセンスの更新が出来ず
今年4月1日で閉局という認識はありましたが、
あらら、臨時清盤人の徳勤さまのお声がでましたよ。
香港電台視像新聞: 亞視臨時清盤人將遣散員工
(注意事項: この先、不謹慎な表現が沢山出てきます。自己判断でおすすみ下さい。
こちらは政治、経済、思想などの専門知識を持ち合わせない香港在住女の
偏見に満ちた毒舌日記となっております。ご了承下さい。)
ATV閉局関連のニュースは、これから先、日本メディアでも
伝えられていくと思うので、本日は、最近の香港での関連報道などを
貼っておきましょう。
昨日、今日の記事でないものもありますので、ご留意を。
順不同
東方日報: ATV最後的合照黎燕珊嘆悲哀葉家寶無怨悔
ATVロゴの前で別れを惜しむ関連者の方々。
蘋果日報: 返公司執嘢離開!亞視閘口位設保安檢查員工袋
退社時に荷物チェックを受ける社員の方。
South China Morning Post: No staff, no news at dying Hong Kong broadcaster ATV
臨時清盤人、徳勤さまの「解散、解散、かいさぁ~んっ!!」の声に
納得のいかない株主代表の皆さま、
スタッフの3月分のお給料の現金をアタッシュケースに入れてご登場。
無線電視:亞視股東代表指亞視無停播時間表
株主さん側曰く、放送停止の予定はなし。
このところ、我々視聴者が見る番組、
ATV各チャンネルでの放送がどうなっているかというと
懐かしい感じの放送を流しているわけですね。
広告主もつかないから、CMだって無いですよ。
番組と番組の間では、番組の紹介ビデオ流してる、そんな感じ。
ちょっと前までは、社員募集のCMね、流してたけど、
いつの間にか、それもなくなったわね。
好むと好まざるとに関わらず、
昔の番組を流すしかないATVではあるのですが、少なくともワタクシの周りの
おじいちゃん、おばあちゃんに受けていてですね、
みなさん、ホント、懐かしく感じるのでしょうね。
まぁ、昔は結構まじめに興味深い番組を結構作っていたようですものね。
さてさて、この突然の「解散、解散、かいさぁ~ん!!」という
臨時清盤人、徳勤さまの一声の裏側で、
誰と誰の間にどんな話し合いが行われたかというのは
これから少しづつ明らかにされて行く部分だとは思いますが、
まあ、あれよね、
「ライセンス期限満了により関連事業から撤退」という形と
「どうにも、こうにも金が無く、強制清算」という形
最終的には「会社が無くなった」という同じ形となったとしても
その通ってきた道のりによって、将来的に出来る事に
大きな違いがでてくるでございましょっ!
という、お話がチラホラチラホラ、
どこからともなく聞こえてくるわけでございますね。
と、ATVのお話が長くなってしまいましたが、
今日、ワタクシが一番お伝えしたかった事は
このATV解散劇ではなく、
「臨時清盤人」の事についてですね。
香港で法人解散をする場合、通常の抹消手続きでDe-registrationできる
状況であればいいですが、
実際、軽く周囲をザクッとグルッと見回すだけでも
会社を自力清算しようと臨時清盤人を選任するにも、
その為のキャッシュが無いという状況の方々もおられるようで、
香港は、誰でも比較的簡単に起業可能な、とっても開けた場所ですが、
始めたビジネスはいづれどこかでケジメをつける時も必ず来るわけで
最近の流行り言葉でいうと「出口戦略」と言うのでしょうか、
適当なところで出口を決めておかないと、終わらせる時に
想像以上のコストがかかったという事になりますのでね。
はい、ここで本日のキーワード。
会社を潰すのにも金が要る!
これは、事実でございます。
これから香港でビジネスを始めようとされている方々、改めて、是非、この
会社を潰すのにも金が要る!
そうだ、そうだ、そうだったと
気に留めていただければと思います。