続く香港の反政府デモ。
この週末は香港中の大学関連施設とその周辺で大荒れとなりました。
(注意事項: この先、不謹慎な表現が沢山出てきます。こちらは政治、経済、思想などの専門知識を持ち合わせない香港在住女の偏見に満ちた毒舌日記となっております。日本語発信メディア、英語発信メディアではあまり発信されない部分を主に取り上げるため香港のネガティブシーンも多く「香港、大、大、だぁ〜い好きっ!」という方は不快感を覚える可能性がある為ご覧にならない事をお勧めいたしますがご興味のある方は自己判断でおすすみ下さい。改めまして、ここは偏見に満ちた毒舌日記です。ご了承下さい。)
大荒れとなった抗議活動自体はメディア各社の媒体を参考いただくとして
日本関連では、香港理工大学に留学中の日本人学生の緊急帰国や
20代の日本人が逮捕されたという情報がありました。
日本語ニュースの中で一番詳しく書かれているのはNHKのこの記事かしら?
NHKニュース(2019年11月19日):
香港市民と警察が衝突 東京農大性も身柄拘束
逮捕されたという11月17日(日)は、香港理工大学周辺、荒れたものね。
記事によると11月18日(月)には領事館員と面接ができ、
日本の大学側ではご家族と連絡を取り情報収集に努めていらっしゃるとの事、
ご家族はさぞ心配のことと思います。
ところで大学関連施設での記事というと、こちら。
理工大学での衝突の少し前に荒れた香港中文大学。
その香港中文大学で文化人類学の研究をし、
同時にTA(テーチィング・アシスタント)として学生を教える立場であるという
石井大智先生が渦中の香港中文大学から寄稿したという
日経ビジネスのこちらの記事も興味深かった。
日経ビジネス(2019年11月15日):
今、香港中文大学で起きていること〜日本人研究者が学内から緊急報告
この記事寄稿後、香港中文大学はどうなったか?という部分を
石井先生はツイッターで更新されているようで、少し覗いてみましたが
その中でも、日本人学生とのこの部分、
「学生は必ず清掃される前にこの荒れたキャンパスに帰ってきて
目に焼き付けるべきだ。自分らが何をやったのか理解するために」
今日は他の日本人学生にも会ったのだが、「学生は必ず清掃される前にこの荒れたキャンパスに帰ってきて目に焼きつけるべきだ。自分らが何をやったのか理解するために」と言っていた。彼は香港警察に批判的な立場ではあるが、それでもキャンパスが結果的にこうなったことについて(続)#CUHK pic.twitter.com/2dLWmlcnrl
— Daichi Ishii 石井大智 @香港•深圳 CUHK Ph.D. (@Daichi_Ishii) November 16, 2019
切なすぎる、やるせない。
「自由のために香港頑張れ!
香港負けるな、自由を守れ、若者の未来を潰すな!」と
今回の反政府デモを無条件に応援している日本の方々に読んでもらいたいと思う。
香港との関わり、香港人との距離感、様々な立場、
皆、みな、様々な形があって、様々な意見や考えがあるんだよね。
様々な意見や考えがあるのだけれど、それらを発することが叶わない人々も多い。
そこには複雑な事情があるのだけれど、
そこまでは日本の方々や
日本語オンリー、日本語+英語話者の方々には届きづらいかもしれないね。
自由のためにと抗議活動をする人々が
意見の異なる人々の自由を奪い制御する歪んだ空間。
その辺りの事情は端折るとして、この激しい抗議活動の中の流れで
ワタクシの個人的な大きな懸念の1つは
抗議デモに参加している方々、特に学生さんたちの中には
「あれっ?これでいいんだっけ?」
「少し抗議活動から離れてみようかな?」
「ここまでの混乱行為は望んでいなかった」
という風に少し立ち止まり考えをリセットしたいと思う人もあるだろう
そう考え始めた時に
過激な抗議から少し距離を置きたいと思った時に
抗議活動グループの中で
彼らはそれが許される状況にあるのだろうか?
裏切り者は許さない
自由を求める抗議の中で、そんな意見がないことを
ただただ、祈る。
hongkonghongkong.hatenablog.com
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※※※香港へお越しになる皆さまへ※※※
外務省による注意喚起
香港における抗議活動に関する注意喚起(その56、2019年11月18日分)
外務省:香港の危険情報(危険レベル1)(8月14日付、11月18日現在有効)
外務省のサイトにも「抗議活動の場には決して近づかない」とあります。
許可されたデモの他に、不許可のゲリラ的抗議活動が香港各地で
勃発しており我々香港在住者でも予測ができない状況が続いています。
特にご旅行で香港にお越しの際は情報収集が難しいと思いますが
フォロワーが多いから、いいね!が多いから、有名な人だから、という視点のみならず、
中立的立場で冷静に発信しているサイトの活用もおすすめいたします。
(このサイトは偏見に満ちており、かつタイムリーな記事はほとんどないので
幅広く他のサイトを覗いてみてくださいね!)