香港仔熟食中心。
香港仔(アバディーン)のど真ん中。
一昔前の香港なら、日本の方々も「たまにはアバディーン辺りに行ってみる?」
というノリで訪れて下さった人もいるであろうこの地区。
昨今、すっかり日本の方をお見かけする機会は少なくなりました。
前々からその運営が危ぶまれていた
水上海鮮レストラン「珍宝(ジャンボレストラン)」も
昨年の反政府デモや今回の新型コロナウイルスで影響を受け経営を断念、
香港島南部の観光の要の1つがなくなり
日本の方が香港仔を訪れる機会というのはますます少なくなっていそう。
日本人観光客の数は見るからに減っている香港仔周辺地区ではあるのですが
それとは逆に西洋系の方々の観光客は見るからに増えているのが興味深く
南区を取り巻く環境というのは大分変わったと思うのですが
その辺りの事はまた改めて。
はい、改めまして、香港仔熟食中心。
いつもはお隣のガラガラ声のおじさんのお店(イカのすり身のコロッケのお店ね!)に
行くことが多いこの香港仔熟食中心なのですが、
この日はお隣の「九記中泰菜」へ。
このお店も以前の女将さんが引退して、別の方が引き継いだお店。
「九記中泰菜」というお店の名前にあるように中華とタイ料理のお店。
「泰」は「泰國」の略でタイの意味。
香港のダイパイトンの雰囲気といえば、まぁ、そんな感じ。
テーブルが置かれているのは通路的などこか。
こんな風に↓↓↓さらにプライベート的空間にも
テーブルセットされていた時期もあったのですが、この時は、もっとタイ色が
強い方が経営していたような、そんな記憶。
hongkonghongkong.hatenablog.com
ビールも大瓶HK$18-HK$38と種類色々。
Sonderbergは上から2番目HK$18(大瓶)のビール。
レンコンはさみ揚げ。そのまま日本のお弁当にも使えそう。
テイクアウトを待っているお客様も多い。
招牌口水鶏(茹で鶏、花山椒と辛味香辛料のソースかけ)HK$98-
「招牌」は看板、転じて看板料理。
口水鶏は茹でた鶏に花山椒や唐辛子、八角やシナモンなど
辛味系香辛料で作ったソースでいただく四川系のお料理。
「口水(よだれ)鶏」という名前から
日本ではそのまま「よだれ鶏」という呼び名が一般的なようだけど
我が家ではその呼び名はどうも使い慣れない。
メニューの6番目。
「招牌口水鶏」と「招牌」という枕詞はあるものの
おすすめマークが付けられていないという、
お店側としてみてはホントのところで
おすすめなんだかそうでないんだかちょっと分からないメニュー構成。
いずれにしても頂く我々としては、たまにはこうした辛いおつまみも食べたくなるし
四川系、広東系、タイ系とそれなりにあるのはありがたい。
乾焼伊麺(伊麺の焼きそば)
一般的にはフクロタケと黄ニラが使われるシンプルな焼きそば。
「伊麺」という揚げて嵩のある麺をお湯で湯がいて柔らかくしてから調理する。
香港では誕生日のお祝いに食べる習慣がある「乾焼伊麺」
この「伊麺」はそのクニャクニャした感じが特徴で、ワタクシは初めて口にした時
「何だっ!この麺っ!!面白いっ!!」とその初めての食感に驚き喜んだのですが
コシのある麺を好む日本の方の中では好き嫌いが分かれる麺らしい。
そうか、このコシのなさを「何だか気持ち悪い」と感じる人たちもいるのか……
と、気がついた時の衝撃といったらね。
何故こうしてクニャクニャしているかと改めて調べてみると
「伊麺」って小麦粉と玉子で作られていてカンスイが使われていないんですって。
日本では「伊麺」自体を見かけることが少ないから日本住まいの方が
自宅で作るのは難しいかもしれないけど香港住まいの方は
香港では街市に行けば1つの街市に1軒、2軒の麺屋さんがあるから
伊麺好きはお家で作るのもオススメ。1つHK$5-HK$8くらいだと思う。
こういう日本で購入の難しい香港の庶民的食材を使って
ごくごく普通に自宅で食べるというのも、
香港生活の貴重で有意義な経験だと思えるようになった。
Mama Cheungさんの、こちらの動画はとてもわかり易いと思います。
張媽媽 Kitchen「乾焼伊麺」の作り方
ということで、香港仔熟食中心。
香港地元飯系メニューとタイ系のおつまみが楽しめるお店です。
香港仔の中心地、百佳の並びの角っこのビル。
機会がありましたら、皆さまも是非に!
九記中泰菜(香港仔街市熟食中心)
住所:香港香港仔香港仔大道203號 香港仔市政大廈
*熟食中心リスト(香港政府サイト)をサイドバーにリンクしましたので
そちらも併せてご利用下さい!