Ap Lei Chau熟食中心。
地下鉄(MTR)、南港島線が開通し、すっかり便利になりました。
利東駅A出口から徒歩5分とかからないこの街市。
島外からのお客様もすごく多くなって、不思議な気分。
外は明るいわけですが、ここは漁師町だし、
ここでの生活は朝がとても早いし、もうすでに仕事を終えた人も多く
どのテーブルも明るいうちから飲む、飲む、飲む。
滷水牛什(牛のホルモン滷水仕立て)HK$55(小)
ちょっとオシャレな感じで言ってみましたが、その料理といえば
オシャレというより、どちらかというとガテン系おつまみ。
「滷水(ローソィ)」は潮州料理の代表的な調理法で
醤油、塩、酒、生姜はもちろん多種の漢方系香辛料をたっぷり使った
「滷水」で様々な食材を煮たり漬け込んだりといったお料理。
ガチョウや手羽、ゆで卵や豚の耳、豆腐やホルモン系など何でも漬けちゃう。
多種多様な食材を漬け、何年も何年も引き続けられそれぞれのお店が
それぞれの味をもつ、日本で言ったら「鰻のタレ」に似ているかしら。
「鹵水」のイメージはこんな感じで本当に多様。
漁師町らしく、こちらのお店は街市の中で朝7時位か午後3時過ぎくらいまで営業。
お粥や雲呑麺もあって市場で仕事をしている人が食事をする築地みたいな感じ。
徳發自体は海鮮食材というのは特別仕入れをしていないけど、
下のフロアでは海鮮物が売られているから自力で購入してきて持ち込みしたら
調理もしてくれる。
このブログ内で登場するAp Lei Chau街市の海鮮シーンはだいたいこの「徳發」か
夜だけ開く「栢記」
こちらは今回と同じ店「徳發」、地上階の海鮮市場で食材を調達。
hongkonghongkong.hatenablog.com
こちらも↓↓↓今回と同じお店「徳發」
hongkonghongkong.hatenablog.com
こちらは夜だけ開くお店「栢記」
hongkonghongkong.hatenablog.com
周辺、まだ、明るいですけどね、いいの、良いの。
みんな お仕事終わったんですから、たまにはね。
どこのテーブルもビールだのワインだの乗ってるし、
皆さま、それぞれ盛り上がっているご様子。
鹵水鴨(アヒルの鹵水仕込み)HK$55-
日本の方がレストランで似たようなお料理を食べるときには
「滷水鵝」を食べる機会の方が多いのではないでしょうか。
アヒルでなくガチョウですね。
「鴨」と「鵝」は似て非なるもので味もお値段も全く異なる。
一般的に我々日本人が接待などで利用するお店には
「鵝」はあっても「鴨」はあまりないでしょう。
一方、「焼味」系のお持ち帰りご飯屋さんなどでは
焼鴨と焼鵝の両方を置いている場合がほとんど。
なので気分とご予算に併せて試してみて下さいね!
(徳發は鴨のみ)
ほら、こうしてみると、レストランなどで見かける姿になってきましたでしょ。
Ap Lei Chauはもともと潮州出身の方が多い地区で
街のいたるところで「滷水」を楽しむことが出来るし
一般的に見かけが地味な割にはお安くない潮州料理も、
Ap Lei Chau地区では庶民派が多くお財布にも優しい。
「鴨」と「鵝」ってもちろん同時に並べて比べて食べたら
その違いは明らかだけど、身内で食べる時には「鴨」でも十分美味しくいただける。
揚雲呑と揚げかまぼこのおつまみ。HK$50-
炸雲呑併魚片HK$50-
「炸」は揚げる。
もともとは「炸雲呑」揚げ雲呑と「炸魚片」というメニューなのだけど
「併」で盛り合わせもできますよということですね。
たいてい2つのメニューの値段を足して2で割った料金より若干高めなのが
香港のお約束。
豉椒濕炒牛河(豆鼓とピーマン、牛肉入の香港風きしめん炒め)HK$38-
香港風きしめんとは書いたものの「河」は「河粉」の略で原料は米。
「濕炒」は「乾炒」と比べ、ソースの汁感を残す炒め方。
お勘定、明瞭会計。
一昔前までは街の中にお粥屋さんやワンタン麺屋さんが沢山あって
朝の食事に困ることはあまりなかったけれど
最近はお昼近くにならないと開店しないお店も多くなってきました。
地下鉄も通ってアクセスが抜群に良くなったAp Lei Chau大街街市熟食中心。
西貢や鯉魚門などと比べ華やかさは全く無いけど
新鮮で美味しい海鮮がお安く気軽に楽しめるこの街市。
機会がありましたら、皆さまも是非に!
徳發(鴨脷洲街市熟食中心)
住所:香港鴨脷洲洪聖街8號 鴨脷洲市政大廈
鴨脷洲街市熟食中心の地図や場所の詳細はこちら(香港政府サイト)
*香港街市熟食中心リストをサイドバーにリンクしました。
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