奥会津から「黒じゅうねんドレッシング」が届いてから、初めて「エゴマ」というものを調べ始めた。調べるといっても、ネットを巡るくらいしかできる事はないのですが、エゴマに含まれる栄養素、何やら凄い。
Wikipediaの他、栄養学関連サイトやエゴマ関連サイトとを覗いてみると、エゴマに大量に含まれる「α-リノレン酸」というその物質、栄養学では摂取することが必須の栄養素で体内では合成できないため食物から摂るしかないらしい。
その舌を噛みそうな「α-リノレン酸」が何に良さげかと検索してみたところによると、悪玉コレステロールは善玉に替え、ガン発生や増殖を制御し、脳梗塞、高血圧、肺がん、大腸がん、アトピー性皮膚炎や花粉症のアレルギー疾患にまで、それはそれはここでは書ききれないほど、いろいろな「良さげ」な感じがヒットします。
で、考えた。
何故?何故、地味な存在のままなのですか?エゴマって。
確かに数年前「オメガ3系」云々が叫ばれたとき、比較的身近に聞いた気がしますが、でも少なくても私自身はこの「黒じゅうねんドレッシング」が届くまで、その存在を忘れていた気がします。
東南アジアから縄文時代に日本へ伝えられ、長い歴史があるにもかかわらず、菜種油の普及とともにエゴマ油の利用は極端に少なくなったという。
「α-リノレン酸」に関するネガティブ意見に触れているサイトはこれまであまり見つける事ができなかったので偏ってしまっているかもしれませんが、こんなに良さげな感じばかりのこの「エゴマ」本当は国を挙げてブランド化してもいいくらいの食材なのではないかと思えるほどです。でも、あれね、きっと、ブランド化できたら「韓国とユズと日本の関係」のような、ややこしい形に発展しちゃいそう。
どうやらエゴマ油は酸化が速いという特徴があるものの、エゴマそのものの栽培自体はそれほど難しくないらしい。
がんだって、アレルギー体質だって、花粉症の人だって、これからきっとドンドン、ドンドン日本だけでなく、世界中で増え続けるでしょうから、上手く商品化できたら市場だって大きいだろうに。美肌市場だってそれは、それは恐ろしい。
捕鯨問題が何とかならなければ、「α-リノレン酸」が摂れる青魚だって世界中からあれよ、あれよいう間に減っていくのだろうしね。
今は福島、宮城、茨城、岐阜あたりの一部が主な生産地。鳥取あたりの生産者ページも見かけるでしょうか。いくつかの団体が力をいれてはいるようですが、大手企業がどーん!とやっていないのはきっと何か理由があるとは思うのですが、それはなんでしょう?気になります。
福島、宮城、茨城といえば今回の地震で大変な被害を受けているし、日本政府にはエゴマプロジェクトくらい立ち上げてもらいたいです、ホント。
肝心の「黒じゅうねんドレッシング」案内はこちらから。