たまには時事ネタ。
アップしておきたい香港での出来事は色々あるのですが
日本語での発信だもの、日本の方も関心がありそうなものから。
という事で、この辺りかな。
文匯報(2020年8月5日):傳華潤牽頭財團購 City Super Group 65%股權
日本語での関連ニュース記事はこちらが詳しい。
香港経済新聞(2020年8月5日)
香港のシティスーパー、華潤集団に売却へ 昨年後半から経営環境厳しく
https://hongkong.keizai.biz/headline/1387/
このシティースーパー売却のニュースは突然すっぱ抜かれたわけではなく
経済系の新聞では以前から話題になっていた件で
今回正式に発表したという流れ。
明報(2020年1月9日)
【探索機會】傳City’super大股東擬賣股 作價約23.3至31.1億元
さて、今回売却先となった華潤集団(China Resources)
時代の流れとともに香港内でのビジネスの形をどんどん変えてゆく華潤集団。
中国への返還前から香港住まいの我々にとっては
華潤系のスーパーマーケットと聞いてまず頭に浮かぶのは
華潤萬家(Vanguard)というブランドで時々街中で見かけるけど
どういった層が買い物をしているお店なのかよくわからないという
位置づけのスーパーだったのに
ある日突然「U購Select」というチェーン店を始めたかと思ったら
その「U購」もある日突然「TESCO」との提携を発表してですね
今では非ローカルが多く存在する地区を中心にその店舗数も
20店舗以上と香港に暮らす異国人の間でなくてはならない存在になっている。
そして何とも垢抜けなかったワンチャイのあの「華潤大厦」は
中国バブルの勢いとともにあれよあれよとお色直し。
かつて我々日本人も中国VISAが必要だった時代には
あの怪しげな雰囲気でどんよりとした「華潤大厦」に
VISA申請に行ったものだけど、それも不要になったし
今ではセントレジスなんかもオープンしてですね、
ワタクシのような田舎者が
用もないのに気軽に歩いてはいけないのではないかと
余計な心配をしたくなるほどに
あの辺りすっかり様子が変わってしまわれました。
そしてその華潤と買収側としてもう1つ名の挙がったのが
利豊(Li & Fung)の馮兄弟が関連する「Asia Food Private Equity」
利豊(Li & Fung)といえば香港を代表する大企業の1つで
アパレル関係の仕事をしている人であれば知らない人はないであろうという
企業なのですが、そのアパレル商社が何故に?という部分は
話が長くなるのでバサッと端折りますが
日本の食品と利豊の関連で記憶にニュースといえば熊本の浜田醤油。
財経新聞(2018年3月8日):
創業200年 熊本の浜田醤油が香港Li & Fung一員へ 建築家・隈研吾氏設計監修による新工場が秋完成 グローバル・フラッグシップブランドを市場投入!
その浜田醤油さんのサイトへお邪魔してみると、日本語版からはわかりませんが
こちらの英語版の一番下には
Li & FungのロゴとMember of the Fung Investment Group
と記載されていますね。
hamada1818.com HERITAGE FOODS:
そうそう、もっと身近なお店でいうと香港ではサークルKも利豊によって
運営されていて、この数年、香港のサークルKは日本の食品の仕入れに
力を入れているのが感じ取れます。
日経新聞(2020年5月13日):
香港・利豊、非公開化を正式決定 業務改革を加速
シティースーパー開店から現在までのお話は
多くの媒体で紹介されているのでここでは特に触れませんが
タイムズスクエアにシティースーパーがオープンしたのは
1996年の出来事だったのか。
あの頃のタイムズスクエアといえば、それはそれは酷かった。
まぁ、でもその話をしたら
キリもなさそうなので、またの機会にでも。