沙田(Sha Tin)のIKEAに出かけた後、夕食の時間。
さて、何を食べようか。
沙田と言ったらハトだし、沙田でハトと言ったら龍華酒店だけれども、うぅ〜ん、そういう気分でもないような。
そういえば最近、またダイパイトンが取り壊されるという発表があったな、ということで懐かしの火炭のダイパイトンへ。MTRで火炭へ向かっても良かったけれど、ミニバスでも行けそうだったので沙田からススッーとミニバスで移動。
火炭街市、正確には「火炭東熟食市場」という名称らしい。
本当に久しぶりだ。10年か、12年か、いや、もっと長いこときていなかったかも。
昔の記録を遡れば、きっとどこかにあるだろうからまた落ち着いた頃に振り返ってみましょう。
まもなくこの風景も取り壊されると思うと、やはり少し寂しいな。
この熟食市場には数件のお店があるのだけれど、今回は「津津食家」にしてみました。
メニューは比較的写真も豊富で料金も明確。
普段は学生さんが多いのか、揚げ物やお肉系のメニューが多い印象かな。
客層が云々というよりも、立地的にサプライヤーさんだって気軽に「直ぐにに配達しますよ!」という場所でもないし、どうしてもそうしたメニュー構成になりやすいのかも。
ビールを頼もうとしたら「ないから、そこのセブンイレブンで自分で買ってきてねっ!!」というスタイルだった。周囲を見回してみると、なるほど、お酒を飲みたい人はお好みのお酒をそれぞれご自身で準備万端なご様子。
メニュー数は多いけれど、この辺りで食事をする人は「ハト」と「鶏粥」というのが一般的なお決まりコースのなので、それらを入れつつ人数によって他のメニューを追加してゆく感じ。
久しぶりにハトさん。
ハトは「金牌乳鴿(一羽HK$70)」と「BB鴿(一羽HK$58)」があるけれど「金牌乳鴿(一羽HK$70)」がおすすめ。こちらは「金牌乳鴿(一羽HK$70)」をカットしてもらったもの。ハトを頼むとオーダー時に大体の場合「カットする?」と聞かれる。カットせずに一羽のままの方が味が良い!とカットなしを好む方も少なくないし、一方でカットしてもらった方が分けやすいし、一人で一羽も食べきれない!という方は遠慮せずにカットしてもらったら良いし、お好みのスタイルで全然OK!
奥のお粥が「招牌鶏粥」(看板料理の鶏粥 (細窩)HK$85)
出てきた時には単なる白粥に見えるけれど、鶏の旨味がたっぷりの美味しいお粥。
招牌鶏粥(看板料理の鶏粥 (細窩)HK$85)
香港に来た当初はお粥にお肉や魚がタップリ入っているそのスタイルが不思議に感じたし、肉や魚どころかホルモンとか豚の心臓とか銀杏とかピータンとか、ありとあらゆる食材がお粥の具材になることに心底驚いたけれど、今ではすっかり日常の一部になった。
干炒牛河(香港スタイル牛肉焼ききしめん)HK$68-
キッチンの目の前のテーブルで食事をしていると、広東料理らしい「ぐおぉーーーー」という炒め音が響いていて火力の強さが必要な何かを食べたくなってきた。
と、いうことで干炒牛河HK$68-。
火力の弱いキッチンで作ると油がギトギトだったり水分(ソースベチョベチョ)の多い仕上げになったりしてうまく仕上がらない。近代的キッチンで作ったものと旧型キッチンで作ったものの違いがよく現れる香港の代表的な麺料理。
看板料理名が看板に載っているので、わかりやすい。
お料理屋さんて、こうした「わかりやすさ」って必要よね、ということは香港にいるとよく感じることで、いろいろ勉強になる。
「ここに来たら、まぁ、これ、食べときなさいよっ!!」というわかりやすさね。
お料理3品とお茶代でHK$230弱くらい。お酒がないということは何とお勘定お安いことか!
(ref only : HK$1.00 =JPY14.11 / JPY1 = HK$0.070, as of 20210607)
火炭の駅からブラブラ歩いて10分弱くらい。
普段、日本の方が歩く範囲ではないけれど、お隣にはShatin Galleria(沙田商業中心)というわかりやすい小綺麗なビルもあので、それほど迷わず行けるのではないかと思います。
津津食家:沙田火炭山尾街火炭東熟食市場E10
火炭山尾街火炭東熟食市場の地図と詳細はこちら:火炭東熟食市場(香港政府サイト)
津津食家、OpenRiceでの評判はこちら:
津津食家 – 香港火炭的港式大牌檔 | OpenRice 香港開飯喇
香港ではこうしたお店や風景が1つ、また1つ、毎年毎年取り壊され年々少なくなっているし、取り壊さたら同じ雰囲気のまま蘇るということはないことなので、機会がありましたら皆さまも是非に!
*熟食中心リスト(香港政府公式サイト)をサイドバーにリンクしました。こちらも併せてご利用ください!
*よろしければスピンオフブログ「香港 アジア 旅と食事のススメと投資の記録」にもお立ち寄り下さい。