香港、食、旅、仕事と時々日本

ごくごく普通の香港の生活。食、旅、仕事、語学と日本、時には経済的自由を考える。他人に厳しく自分に甘くが基本姿勢の毒舌日記、乱暴な言葉もでてきますゆえ自己判断にてご覧くださいませ。旧Hong Kong Days

日本人のスピードで敵うはずがなかろうもん。

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危うく不動産ライセンスの更新を忘れるところだった。

今朝、慌てて行ってきましたけど。

日本の車の免許のように「うっかり失効」なんて便利な制度もないだろうし

まぁ、気づいて良かった、良かった。

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バブルは弾けただの不動産神話ももう終わりだのと

何だ、かんだと言われながらも

いやいや、なんのなんの!

つい先日も改めてセントラルIFCがオフィス家賃世界一と発表されたかと思うと

住宅物件では日本の方々には根強い人気の太古エリアで、

このエリア内の売買としては1sqft辺の価格の最高額

を一挙に塗り替えた売買が行われた、そんな

景気の良い話しも相変わらずあちこちで聞かれ、

まぁ、まぁ、まぁ、まぁ、一体全体、この世の中の

どこにそんなお金があるのかと不思議で仕方ないほど

景気の良い話しには縁のない昭和の女。

だいたい「世界一の家賃」って言葉、いろんな所にあり過ぎじゃありませんか?


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先日ね。と、言っても、

もう、かれこれ4ヶ月位前の出来事かもしれません。

その日たまたま一人で留守番をしていた時に

その日たまたまワタクシに出会った

銅鑼湾内に住みたいという王さんを

その日たまたま入手した住宅物件にご案内しました。





今後の参考にする為にワタクシも部屋の様子をカメラに収めようと

バッグをガサゴソしているその時に

「いいよ、ここで。ここにする!」と王さん。

玄関を開けてから2分あったかどうか。





不動産業務をメインに仕事をしているわけではないので

不動産業一本でお仕事をされている人に比べ内覧にご案内した件数というのは、

相当少ない。そんな怪しい昭和の女の経験の中で

これまで最短で物件を決めたのは、ある日本人男性の

内覧件数1件下見時間約10分、そのまま本契約という

惚れてしまうくらい気持ちのいい決めっぷりの方だったのですが、

いやはや、王さんには驚きました。

私自身が部屋の状態を確認する間もない出来事だったので

「いや、もう少し、見ようよ、キチンと、何か問題あるかもよ!」と

思わず言って、一通り見て回りました。






住宅物件も店舗物件も、探している人にとっては

「こんなに物件がある中でなんで自分にピッタリとする物が

一つもないんだろう、ありえない、こんなことはありえない」と、

思わず嘆きたくなる香港不動産事情。





いつか、どこかで書いたかもしれないけれど、

香港には、空き物件は実は山のようにあります。

でも「価格と質のバランスが取れた良質な物件」というのは

極端に少なくて、借りたい誰かのうちの誰かは良質物件を

手にする事なく溢れてしまう、そんな状況。

まぁ、そうは言っても、どこの位置で「これはバランスがとれている」

「これは良質な物件」というのを決めるかというのは

投資目的で購入するのでなければ

それも、結局のところ借り手の判断に委ねる所が

大部分を占めるわけですが、もちろんそれは

借り手の「優先したい条件」や「懐具合」によって見方は変わるだろうし

そもそも借り手の「香港の不動産状況を理解しているかどうか」の予備知識が

あるかないかによっても随分変わる。

「今の香港ではこんなところか。仕方がないか」という部分。

そう、仕方がないのです。今の香港では。





乱暴な言い方をすれば、

今の不健康な香港の不動産価格のこの状況、どこか間違っているとは

誰もが知っている。でも、その不健康さを認めたくないと言うのなら、

きっとあなたには香港ではない別の土地にピッタリな場所が

あるのだと思いますよ、どうぞ、そちらであたなの住む場所を見つけて下さい。

という事ですよね、くやしいけど。





ここまでは妥協できるという部分。

自分が家賃にあてようとしている予算。

そしてその予算で住めるだろう環境を知ってみる。

嫌らしい言い方をあえて使ってみるならば

「この予算があれば、これくらいのレベルの部屋に住めるだろうな」という

あなたのその想像は、おそらく現実と比べ遥かにオメデタイ想像をしているだろうと

ワタクシ、想像しております。










前述の王さんが賃貸を決めたその部屋の家賃はHK$10,000。










「銅鑼湾でHK$10,000以内、親子3人住める部屋を借りたい」

今の香港でその言葉を聞いた時、口にはしなくても

一般的に多くの人は「アホか」と思うのではないでしょうか。

そして、何よりも、誰よりもきっと

王さんがその事を知っていた。

私の所にやってくる前に、おそらく相当見て回ったか、

おそらく適当にあしらわれてきて

この予算では難しいのかもしれない、ということを

ご自身が一番理解していたのだと思います。

だからこそ「銅鑼湾のHK$10,000以内の物件の様子」を知っていた。

そして、多くの事を望んでいてはいけないのだという事を

理解していた。そういう事だと思うのです。

たまたま私が案内したその物件やそのタイミングが

王さんにとって「妥協できる範囲の良質な物件」であり

「溢れるかもしれない危機」から抜け出す

「その時」だったのですね、きっと。




今の香港じゃ仕方がないかと、どこかで思える気持ちと、

判断力、即決力、適応能力がないと

まぁ何かと強者だらけの香港だもの

色々悩み多き日本人のスピードで敵うはずがなかろうもん。

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