香港の大衆紙、蘋果日報(Apple Daily)が休刊となったのは、世界中で報道されているようなので多くの方がご存知かと思います。26年のその歴史の終わりに香港の未来を嘆き涙する日本ヤンもいらっしゃったのではないでしょうか。
このブログのサイドバーにリンクしてきた蘋果日報のサイトも既にgoodbye.appledailyに変わっていましてね。ふぅ〜、世の中色々ありますね。
さて。
外国メディアの涙を誘う「アップルデイリー休刊」の報道と時を同じくして、当地香港のネット内ではApple Daily 2021年6月24日号はHK$1,000-(約14,269円)で販売される場面も見られ、香港ヤンの「どんな時でもお金を稼ぐ貪欲さ」といったらもうね、凄まじい集中力がございましてね。
01 HK(2021年6月24日): 蘋果停刊|最後一期蘋果日報網上炒至$1000 網民斥炒家天價圖利
蘋果停刊|最後一期蘋果日報網上炒至$1000 網民斥炒家天價圖利|香港01|熱爆話題
星島網(2021年6月24日):【蘋果停刊】最後一期實體報掀炒風 最貴每份1000元
【蘋果停刊】最後一期實體報掀炒風 最貴每份1000元 | 星島日報
立場新聞(2021年6月25日):【蘋果終章】《蘋果》一報難求 部分報攤坐地起價賣 20 元 網民索價千元惹非議
【蘋果終章】《蘋果》一報難求 部分報攤坐地起價賣 20 元 網民索價千元惹非議 | 立場報道 | 立場新聞
香港各地、夜明け前から販売所前に行列ができ、普段出勤途中に新聞を購入していた人々は全く買えない状態。仮住まい中の我が家は、これまで朝の散歩がてらワタクシが毎朝購入していましたが、6月24日はもうハナから諦め散歩にも出かけなかったわよ、雨も降っていたし。
そうこうしているうちに香港チャラ男さん、蘋果日報を持ってご帰宅。
はてっ?
午後のこの時間、お幾らで入手してきたのか恐る恐る聞いてみたら「HK$10だったよ。丁度通りがかった新聞屋さんで『追加分がまもなく届くから並んで待っててねぇ〜』って、そんな感じだったよ。」と、いつも通りおっとりまったり。
「何だかいつもと紙質が違うねぇ〜、普段の紙がなくなって他の紙、使ったのかねぇ〜」なんて最後の蘋果日報を読みましたが、実際のところはどんな状況だったのかしら?
昨日は何も思わなかったけど、今、思い返してみると、まさかとは思うけど、オリジナルの蘋果日報最終版をどこかの誰かがまるまるコピーしてさばいた……なんてこと、ないですよね。イヤ、香港だと、なんとなくそんな事もありえそうだから色々困る。
いらっしゃるのですよ、良心的だと讃えられている方々も。例えば大量に購入してお客様に無料で配ろうと思う!というレストランの経営者とか、転売目的ではなく本当に購入したい人の為に確保しておく!とか、必ずしも転売する為に夜中行列していた人ばかりではないのですが。
はぁ〜、いずれにしても、なんともまぁ、普段購入していない人々が急に購入したものだから、普段購入している我々のようなマッタリ読者には届きにくくなるという、まぁ、アレですわ。
そんなこんなで26年の歴史にひとまずピリオドの蘋果日報。
香港にはお金持ちも多くいらっしゃるし、近い将来、姿かたちを変え、どこかのタイミングで復活するやもしれぬ。
香港には日本以上に長く住んでおりますが、この先もこれまで通り、香港とは付かず離れず適度な距離を保ちつつ、異国人らしく他国の政治のことには意見せず地味に目立たず接してゆきたいと、そう思います。
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