久しぶりに飲茶。
と、言っても、2021年7月頃の出来事だったらしい。
今は2022年2月3日、グズグズしていると、次の7月がやってくるわよね、
という勢いで毎日が過ぎてゆく。
みんな大好き、飲茶の焼売。
香港の飲茶、香港の点心。もっと気軽に日本でも楽しめるようになったら良いのにね。
豚のスペアリブと鶏の手の蒸しご飯。
日本語で字面にすると、あまり食のわかないネーミングね。
写真を見ても「まぁ、美味しそうっ!!」とはならないのかもしれぬ。
が、長く生活をするということは不思議なものである。
「おっ、ツヤツヤ、あっつあつで美味しそうだわね、この鶏の手」
と、なってくるし、素人ながら
「これはきっと美味しい鳥の手、これは止めておいたほうが良さそうな鶏の手」
そんな判断基準も自分の中でできてくる。
だからなに?
と、聞かれたら、いや、別に。。。くらいしか答えは見つからないし、
いつか日本に戻った時に、活かせるスキルか?
「鶏の手の見た目でその美味しさ判断できますっ!」
いやいやいやいや、日本ではとても活かせそうにない。
左下に写っているのは鹹水角(Ham Sui Gok)
こちらも香港の点心では定番アイテムだけれども、どうだろう、
日本の方は好き嫌いが分かれるのではないかしら?
もちもちとしたその皮が特徴で、具はお店によって異なる。
日本語にしようとすると難しいアイテムの1つだと思うけど、
「揚げ餅餃子」や「五目あん入り揚げ餅」と訳されていることが多いよう。
こちらもみんな大好き、蝦餃。
香港の点心の代表選手、エビ蒸し餃子。
これね、日本の方もだいたい好きでしょ、いや、だいたい好きでしょってレベルじゃなくて、年に何回かは食べたくなるほど、お好きでしょ。
日本で一般的でないのは何故なのかしら。
エビとの距離感かしらね?
日本の普段の生活とエビとの距離をもっとグググッーと近づけさせる画期的な方法って何かないのかしら。
ということで、昔からのスタイルが楽しめるこちらのお店、
お店は、あれ、店名なんだろう。
あまりにも行っているお店だと、お店の名前、知らなかったりするものよね。
誠信海鮮酒家(鴨脷洲鴨脷洲邨利添樓1-12號地下)
鴨脷洲鴨脷洲邨利添樓1-12號地下と聞いて「ああ、あの辺かっ!」と
場所をイメージできる日本の方がいらっしゃるとはそうそう思えないけれど、
South Horizonsの駅から歩いて5分ほどで、決して行きづらいという場所ではないのよね。
昔からの雰囲気を楽しめる地区だし、点心もワゴンで回ってくるし、
点心の種類は決して多くはないけれど
古き良き時代の香港の飲茶でゆったりとした時を過ごせるし、
こうした香港、本当はもっともっと多くの日本の方にも知って欲しいし、
それを細々とでも伝えていくことというのは、
何の取り柄も持たない自分にもできることの1つかなと思っていた時もあったけど、
今はそういう気持ちとは少し距離がある、そんな気がする。
ところで焼売。
日本にも美味しい焼売はたくさんあるけれど、この、香港の飲茶の焼売って、
なにか、こう、日本の美味しい焼売グループとは異なるものなのよね。
何故かしら?
この「私の存在あってこそっ!」と昔も今も力強く主張する
飲茶の焼売の皮の違いから来るのかしらね、不思議よね。
日本の焼売の皮の皆さまといったら、ほら、まったく自己主張することなく
主役の具に寄り添い、引き立て、自分が目立つことなく、外からそっと主役をささえ続けていらっしゃるじゃない。
「焼売の皮」という、同じカテゴリーの中でこの世に生まれても、その誕生地によって、立場、役割、主張する声の大きさや、周囲を取り巻くものとのパワーバランスも全く異なる、そんな事を考えさせられるわよ。自分自身ではどうにもならない、そんな事は世の中にいくらでもあるってことよね、きっと。
ここは、哲学のページでもなければ、人生を語るブログでもない。
香港で見た何でもない香港の日常を淡々と綴る、そんなブログよ。
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