Covid-19第5波の猛烈な広がりで社会的混乱が続く香港。
そんな中、ロシアとウクライナで戦争が始まった。
人は何故、戦争をするのだろう。
何年も、何十年も、何百年も多くの人々が問いかけてきたであろうそんな疑問に
私達人間はまだ答えを見いだせないでいるのでしょうか。
さて、香港。さて、世界。
鮮明に残る記憶の中、サクッと25年ほどを振り返ってみると色々なことがあった。
香港返還(1997年)、返還前後の香港人の海外移住、
鳥インフルエンザ、リーマンショック、スマトラ島沖地震、タイの津波。
恐ろしかったSARSは2002年-2003年。
現在、Covid-19が猛威を振るう中、香港関連の発信の中に「香港はSARSの経験があるから比較的慣れている云々。。。」という一文を見かけることがあるけれど、はて?
SARSを香港で実際に経験していたら、今のCovid-19とSARSを並べて語ることができるだろうか。SARSの恐怖とCovid-19の恐怖は全く別のものだとワタクシは思う。
おっと、この辺りのことに触れると話がズレるし、「香港はSARSの経験があるから比較的慣れている云々。。。」と発信する人々に根堀葉掘りまっすぐ目を見て淡々と問いかけてみたいと思うことは色々あれど、いい大人だもの、黙っておきます。
話を戻そう。
死者7万人、行方不明者2万人と言われる四川大地震。四川大地震の頃は香港と中国は比較的いい関係が保たれていた時期だったので、多くの香港人が涙し、四川大地震の被災者の方々の為に動き、香港企業だけでなく国籍を問わず香港にある各企業とも積極的に関わりスタッフの募金活動を後押しした。
そして、香港、運命の2008年。
香港の雨傘運動(2014年)や反政府運動(2019年)について日本語で発信する方々は多いけど、香港の雨傘運動や反政府運動を語るなら、同時に2007年、2008年に香港で何があったのか、その部分を語らないのは何故ナノデスカ?と、その辺りもね、色々思うことはあるけれど、はい、ワタクシはいい大人、いい大人だもの、誰ともぶつかることなく、香港とはほどほどの距離を保ちつつ、平和な関係を続けてゆきたいのでこの話はここでストップ。
話が脱線しがちでありますが、またまたもとに戻して。
東日本大震災、そして故郷を襲った令和元年房総半島台風。
香港にいる自分にできることはとても限られているし、普段通りに過ごそう、淡々と過ごそうと思いつつ、ふとした瞬間に日本を思い、何もできない自分を責め、自分自身の感情もコントロールできないまま涙が流れ、精神的に不安定な日々が続いた。
Survivor's Guilt(サバイバーズ・ギルト)
東日本大震災、令和元年房総半島台風、それらを経て
Survivor's Guiltという言葉を知り、感じた。
1995年1月17日(火)阪神淡路大震災。
あの日、私はフランスの田舎町で仕事をしていた。
遠く離れた日本で胸が張り裂けそうな出来事が起き、心配だし、情報は限られているしで、どうしたらいいのだろうと感じはしたけれど、上司もいたし、通訳さんもいたし、SNSというものはなかったし、そして何よりも自分自身が若かった。日本のことが気になりつつも、目の前の仕事をこなすことで精一杯だった。当時の私はSurvivor's Guiltという言葉は知らなかった。
香港は今、大変な中にいる。
新規感染者が1日5万人を越し、これは日本で置き換えたら90万人くらいか。
Covid-19で他界する方が毎日130人以上、日本で例えたら2000人強。
ご遺体の火葬が間に合わないまま、まだ、ピークアウトしていないと見られている。
ロシアとウクライナ、戦争だ。
皆、それぞれ、大切な人々がいるだろう。
ロシアとウクライナだけではない。
外務省の海外安全情報によると、2022年3月5日現在、退避勧告が出ている国は多くある。
海外安全ホームページ: 海外安全ホームページ: アフリカ(北部)
Covid-19第5波により社会的混乱に陥っている香港で、ロシアとウクライナの関係、
世界の中の様々な国々で今日も続いている紛争や戦争のニュースを見て、
そして、この25年間、色々なことが起きつつ、どのように感じてどのように過ごしてきたか、そんな事を振り返りつつ、
自分が今できることって何だろうと改めて考えてみると、
それは、思考を止めないこと。
冷静に、淡々と、日々改正される規則に従いつつ、
その中でできるだけ、動ける自分の思考は止めないこと。
もちろん、Covid-19の規制の中、
物理的、身体的に動ける部分は自ずと限られるけれど、
規制された中で、なるべく身体的な動きを伴うことなく、
経済を回し続ける何かを続け、思考を止めないこと。
動きたくても動くことさえできない人々がいる。
人々に寄り添い、一緒に涙を流すのももちろん大切なこと。
それと同時に、淡々と、淡々と日々過ごし、
経済を回し続けることも大切なことと、そう思う。
*熟食中心リスト(香港政府公式サイト)をサイドバーにリンクしました。こちらも併せてご利用ください!
*よろしければスピンオフブログ「香港 アジア 旅と食事のススメと投資の記録」にもお立ち寄り下さい。