壇壇鄉精製剁辣椒
Tantan Xiang - Chopped Salted Red Chilli
使いかけだけれど、そのお姿はこんな感じ。
10年くらい前までは香港でもあまり見かけず、知人友人が中国大陸に帰省すると
お土産として買ってきてくれていましたが、この5,6年かな、香港の小売店でも
比較的見かける機会が増えてきました。香港では1瓶だいたいHK$30くらい。
香港に来てから知った調味料だけれど
今では冷蔵庫にこれが入っていないと「何となく心もとない」と感じるくらい
親しみのある調味料となりました。
こちらの調味料、簡単にいうと唐辛子、にんにく、生姜を刻み
塩を振って発酵させた唐辛子ベースの調味料でとっても便利。
代表的なお料理はこちらっ!と、過去記事をリンクしようと思ったら
あらら……大頭魚を使った「刴椒魚頭」の様子、
こちらのブログにはアップしたことがなかったようで。
取り急ぎ、昔の写真を掘り起こしてみた。
「刴椒蒸魚頭」というお料理で、湖南料理を出すお店で楽しめます。
では、その湖南料理、香港ではどこにあるのよおっ??ってことですが
湖南レストラン系以外では街市などの熟食中心(フードコート)や
ダイパイトン系のお店で意識して見ていると湖南系メニューに出会えることもしばしば。
特に「湖南」ということを謳っていないお店も多いからメニューをよく眺めるのですぞ!
香港では「大頭魚」と呼ばれる淡水魚を使うのが一般的かな。
お店によってはこうして蓮の葉に包んで蒸されたり、その仕上げ方は色々。
このお料理、時々無性に食べたくなることがあって以前は外で食べていたのですが
この刴辣椒と出会ってからは街市で淡水魚を買ってきて自宅で作る方法に落ち着いた。
お魚の頭買ってきて(もちろん身ででも良し)片栗粉で魚をコーティングして
この刴辣椒をたっぷりかけて蒸すだけ。
我が家では片栗粉を使うけれども、使わない方法もあるようでそれはお好みのよう。
この唐辛子、自宅で麺類なんかを作るときにスープの味が今ひとつ決まらないな
という時にほんの少し入れてみるとバシッと決まったり
いつもとは違う味の野菜炒めを食べたいと思ったときに少し入れてみたりと
様々な使いかたがあって何かと重宝。
でも塩気もきついからほんの少しづつ、味見をしながら使ってくださいね。
日本では中華系のお店で販売されているのかしらと?
少しググってみたけど、日本ではあまり市販されていないのかな。
自家製で作るレシピは結構な数がヒットするので
お好きな方は自家製で好みの味で調整しているのかも。
イギリス辺りは熱烈なファンがいらっしゃるのか
ネットで結構買えるようですね。
「刴椒」を日本語で解説しているページで面白いと思ったのがこちら
美味四川(Amazing Sichuan)の中川氏が紹介しているこのページ。
辛さ極まる!唐辛子をたっぷり使った激辛ソース
「刴椒」の簡単な作り方ーおいしい四川(2016年9月8日)
中川さん、丁寧な解説ありがとうございました!
こちらの美味四川のページは今回初めて訪問したのですが
四川でよく食べる河魚の解説のページもとても興味深く拝見しました。
美味四川(2018年12月):
四川でよく食べるお馴染みの川魚ベスト10
陳小姐、川の魚の深い解説、ありがとうございました!
香港に来るまで淡水魚とは縁のなかった生活でしたが
香港はこれだけ海に囲まれているのに
淡水魚のお料理も豊富で日々勉強する事ばかりなのですが
何せ淡水魚自体の基本知識が欠落しているものだから
雷魚もソウギョも大頭魚も何がなんだかサッパリわからぬという有様だったので
この解説はとっても励みになるし、新しい淡水魚料理にも挑戦してみようかなと
思わせてくれる解説ページでした。
来港当初、当初というより、香港に住み始めて10年くらいは淡水魚には
食指が動かない日々をおくっておりましたが
いやいやなんのナンノ、日々香港に暮らし、
お店を選ぶコツが分かっていると
意味不明な淡水魚に対するコワさという感覚も収まってくるし
そのお料理の多様さに驚かされるし、
淡水魚のお料理に使われる調味料や食材の組み合わせというのも
日本では見かけないものが多いしで
お料理好きな方には面白い分野であると思います。
ということで刴椒という唐辛子系調味料のお話から淡水魚のお話へと、
話題があっち行ったりこっち行ったりしてしまいましたが
せっかくの香港暮らし、せっかくのステイホーム
普段はあまり手に取らない調味料、
機会がありましたら皆さまも是非使ってみてくださいね!
*熟食中心リスト(香港政府公式サイト)をサイドバーにリンクしました。こちらも併せてご利用ください!